【千葉県西部地区】千葉県東西地区父母会合同講演会「大規模災害に対する日頃からの備え」開催報告
1月28日(土)に明治大学駿河台キャンパスグローバルフロント1階ホールで、会員のご父母の皆さまを対象とした千葉県東西地区父母会合同講演会「大規模災害に対する日頃からの備え」を開催しました。
講演会開催にあたり、明治大学広報への案内チラシ封入や、父母会ホームページへの掲載、案内ハガキ発送等でご案内したところ、東京六大学野球やラグビー明早戦応援、シェイクスピア観劇会等の例年継続的に開催している父母会イベントへ参加されている方々以外のご父母の方々からも、多くの申込みがありました。
講演会当日はこの時期としては比較的暖かで穏やかな天候に恵まれ、会場には千葉県東西両地区の他、首都圏近郊の父母会等を含めて約100名の方々にご来場いただき、来場者の方々には講演資料の抜粋と併せて、東京都が発行している防災ブック「東京防災」を講演記念品として配布させていただきました。
この「東京防災」は都内の事業所や教育機関等を中心に広く使用されており、災害発生に対する備えや発生時の対処等のポイントについて解りやすくコンパクトに纏められている冊子で、内容が大変充実していることから需要が多く、増刷に次ぐ増刷対応が続いているもので、現在の小池東京都知事が誕生後、最近においては“女性目線”でリニューアルした第2段の発行も検討~計画されているとも報道されています。
また、講演会開催に際して父母会事務室を通じて提供いただいた会場のホールは、常設PCは元より、プロジェクター・音響・照明等の各種モードをタッチパネル操作方式で一元化されている演台を装備しており、座席はテーブルやPC接続用コンセント完備でゆったり座れ、普段は大学院生向け講義等を中心に活用されているそうで、とても充実した設備でした。
講演会の司会進行は千葉県西部地区父母会の川崎副会長が務め、冒頭で主催者を代表して同地区父母会の高橋会長の挨拶があり、今回の講師は明治大学危機管理研究センターを通じてお願いした同センター上席研究員で、明治大学専門職大学院ガバナンス研究科特任教授、元東京都副知事の青山佾先生にご講演いただきました。
先般の内閣府発表の「向こう30年以内に首都圏直下型地震が発生する確率70%以上」を受けて、青山先生からは2011年3月に発生した東日本大震災等、最近では研究機関による学説や、国の従来の想定を超えた規模や場所での地震や災害が発生しており、特に地震については予知が極めて困難になっている状況下においては、「まさか」と「またか」が起こりうることを改めて再認識しておく必要があることを第一に、在宅時等でいざという時には慌てて決して素足では外に出ないこと、火災から逃れる時の注意点、やみくもに広い場所への避難は火災旋風に巻き込まれる恐れがあり必ずしも安全とは限らない等、また昨今の異常気象を背景に増加傾向にあるゲリラ豪雨等がもたらす土砂災害、火山噴火がもたらす被害等、「東京防災」に記載されている内容の補足等を含めて、数多くの写真や資料を映写しつつ、過去の事例を交えながら、国や自治体等の防災政策の現状等についても併せてご説明いただきました。
さらに講演後に来場者と青山先生とのQ&Aセッションでは、地下鉄利用時における避難の注意点や、防災政策が進んでいる自治体の事例、また、東京湾付近で大地震発生時に千葉市等の沿岸部への津波の危険の可能性等についての質疑応答があり、来場者の関心の高さが伺えました。
講演会の最後は千葉県東部地区父母会の池内会長の挨拶で締めくくりましたが、終了後は来場者から「大変解りやすい内容だった」、「とても参考になりました」等の概ね好評をいただき、また、青山先生からは「充実した行事をなさっていることに敬意を表します」とのコメントをいただきました。
この場をお借りして、今回貴重な講演をしていただいた青山先生と明治大学危機管理研究センターさま、並びにご来場いただいたご父母の皆さま方、準備~運営に尽力いただいた両地区父母会役員関係各位に感謝、御礼申し上げますとともに、今後もご父母の皆さま向けに充実した各種イベントの企画~開催を行いたく、引き続き御支援、御協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。