【千葉県東部地区】役員研修会の開催報告
平成29年2月18日(土)に、千葉県東部地区父母会の役員研修会を開催しました。
役員研修会は、役員の資質向上を図る目的で、年1回開催するものです。
平成28年度の研修会では、東京都墨田区にある「すみだ北斎美術館」と「江戸東京博物館」を訪問しました。
「すみだ北斎美術館」では、葛飾北斎の代表作(実物大高精細レプリカとのことです。)をエピソードを交えて観ることができました。
また、最新のデジタル技術と伝統技術により、白黒写真を基に推定復元した「須佐之男命厄神退治之図(すさのおのみことやくじんたいじのず)」を観ることができました。「須佐之男命厄神退治之図」は、関東大震災で焼失し、白黒写真しか残されていない幻の作品です。DVDではありますが、再現時の様子を観ることができ、日本のデジタル技術の高さや美術に関する知見の高さに驚きました。
当日は、「すみだ北斎美術館を支えるコレクター-ピーター・モースと楢﨑宗重 二大コレクション-」という企画展が開催されており、この貴重なコレクションも観ることができました。
ピーター・モース氏は、北斎の研究者であり、世界有数の北斎作品コレクターで、楢﨑宗重氏は、浮世絵研究の第一人者だそうです。
「江戸東京博物館」は、両国駅から見える非常に大きな建物の中にあります。博物館は、実物大で復元された日本橋から始まります。日本橋を渡ると江戸ゾーンで、江戸城の模型や江戸時代の町の様子がジオラマで紹介されていました。
江戸時代から明治の文明開化、東京ゾーンに移ります。明治・大正、戦前・戦後、高度経済成長期、現代の日本と時代の流れに合わせて、様々な模型や資料の紹介がありました。
その中で、明治時代の凌雲閣(りょううんかく)の模型には驚きました。凌雲閣は、明治期から大正末期まで浅草にあった12階建ての塔で、関東大震災後に解体されたそうです。
また、昭和初期の家の復元、高度経済成長期の後のものではありますが、5段変速の自転車、某メーカのラジオなど懐かしいものの展示もありました。
研修会を通じ、日本の文化と歴史に触れることができ、改めて日本の芸術・技術の素晴らしさを知ることができました。