第89回全日本学生ヨット選手権大会応援会のご報告
2024年10月31日(木)〜11月4日(月祝)まで神奈川県江の島ヨットハーバーで「第89回全日本学生ヨット選手権大会」が開催されました。神奈川県西部地区父母会は、この大会最終日の早朝に明治大学体育会ヨット部の応援会を開催しましたので報告します。(注記)
○ヨット選手権大会、ヨット競技とは?
ヨット競技は大海原に複数のマークを打ち、競技用のレースコースを定めた上で、そのレース海面でのスタートからフィニッシュまでの着順を競うものです。本大会での競技ルールは、4日間で最大11レースを消化し、大学毎に着順によるポイントを累計した結果が最小の大学が優勝(第一位)となります。
〇ヨットの応援とは?
レース期間中、部員は毎朝出艇前に集合して、まず部員全員でエール、そのあと470級、スナイプ級のチームに分かれてミーティングを行いますので、その姿を間近で見守ります。
エールは『選手だけでなく今日も部員全員で戦うんだ』という気持ちが伝わってきます。
後藤玲音主将を中心に掲げた今年のスローガンは「共超」、見守る側にもしっかりと伝わります。私たちも素晴らしいエールに大きな拍手を送りました。
選手はレース艇の艤装チェックを終えて、D旗掲揚(ハーバーから出艇せよ)の合図を待ち、
その合図とともにレース海面がある江ノ島沖のスタート地点に向かって出艇します。
全国から集まったレース出場艇は470級・スナイプ級ともに72艇の計144艇、1艇には2人1組で乗り込んで巧みに艇を操ります。
ハーバーから一斉に出て行くその姿は見応え十分、大学のマーク入りの白いセールで視界が埋まってしまうほどの迫力。この時とばかり陸からの応援も盛り上がり最高潮をむかえます。
我々明治も応援で負けるわけにはいきません。これからレースに向かう選手や支援ボートのメンバーに声をかけ続けました。
明治ガンバレ!
午前10時には全ての出艇をお見送りして、参加者で記念撮影して応援会はお開きとなりました。
○戦績
4日間に渡って470級は8レース、スナイプ級は6レースが運営され、この2つのクラスで戦った成績を総合計して順位が決まります。日々異なる海況を相手に戦い抜いた結果は、総合第9位。
何れも全国から地区大会を勝ち抜いた24大学(全72艇)が凌ぎを削って挑んだ中、
明大ヨット部も最大のパワーを出し切ってくれました。
今回の大会運営でフィニッシュ計測を担当した方からは、『なかなか良い風に恵まれず、スタート後に風がなくなりノーレースを判断する等、レース運営が苦しかった』とお聞きしており、レースに挑んだ選手たちも全ての面で大変苦労されたと思います。
○合宿所と練習環境
明治大学体育会ヨット部の合宿所は、葉山新港の目の前にあり、部員は毎週末に合宿所に泊まり込み、葉山沖、逗子沖で練習しています。
今回、神奈川県西部地区父母会から差入れをさせて頂きました。(写真は部員から提供)
葉山エリアはヨットの強豪大学の合宿所が集まっている場所です。他大学との合同練習やフリートレースも頻繁に開催されていて、明治もレース運営に参加させてもらう事で、緊張感があるヨットレースの経験が増え、多くの学びが得られる練習の形があるそうです。皆でレベルを上げて共に成長するという意識の高さは、まさにシーマンシップが培われていると感心しました。
今年の目標にした『全日本インカレ総合入賞』にはあと一歩でしたが、470級、スナイプ級共に全日本インカレのステージに駒を進め、確実に部員のレベルが上っているとお聞きしています。
来年の全日本インカレも2年連続で江ノ島開催。今後も葉山を拠点として上を目指し続ける事で仲間と共に成長を遂げ、来年は更に良い結果がついてくる事に期待しています。
なお、今大会で早稲田大の全日本インカレ総合・スナイプ5連覇という記録が生まれています。
同志社大の過去4連覇の記録を塗り替えました。おめでとうございます。
○注記:
このヨット応援会は、一般父母会員の皆様にも開催確定前の予定としてご案内しておりました。
今回、神奈川県西部地区としてヨット部の応援会開催は初めての試みであるため、父母会役員を対象としたトライアル開催の位置付けとさせていただきました。(一般父母会員の方からのお問合せについては都度対応いたしました) (文:スポーツ担当 石田)
今後も様々なイベントの応援企画を開催します。皆様の参加お待ちしております。 ご興味がある方はkanaseinew@gmail.com までご連絡をお待ちしております。
※神奈川西部地区は、神奈川県の下記の市町村です。
相模原市、大和市、綾瀬市、座間市、厚木市、海老名市、伊勢原市、秦野市、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、小田原市、南足柄市、愛川町、葉山町、寒川町、大磯町、二宮町、中井町、松田町、山北町、開成町、真鶴町、箱根町、湯河原町、清川村