「首都圏外郭放水路&迎賓館赤坂離宮」見学研修会報告

埼玉県西部地区父母会では、2025年3月8日(土)に役員研修会として「首都圏外郭放水路」と「迎賓館赤坂離宮」にて、見学研修会を開催し、役員22名が参加しました。


我らが埼玉県に世界に誇る施設があるということで、一同わくわく。胸を躍らせ、いざ出発!!
まずは、入口すぐにある首都圏外郭放水路地底地下探検ミュージアム【龍Q館】へ。
【龍Q館】では、映像シアターを見て、外郭放水路が建設された目的や機能を学びました。


埼玉県の中川・綾瀬川流域は、昔から浸水被害に悩まされてきた地域らしく、利根川・江戸川・荒川といった大河川に囲まれたお皿のような低い地形で、また河川の勾配が非常に緩やかなため水が流れにくいといった特徴があるそうです。この洪水被害を軽減することを目的に5つの中小河川の洪水を地下に取込み、地底50mを貫く総延長6.3㎞のトンネルを通じて江戸川に流す、世界最大級の地下放水路【首都圏外郭放水路】が誕生しました。日本が誇る最先端の土木技術を集結し、およそ13年の歳月をかけて2006年6月に大落古利根川から江戸川までの通水が可能になりました。施設に水を取込むのは年平均7回程度で最も多い時には約1900万㎥の排水を記録したそうです。
また、様々な展示コーナーも興味深く、その中で放水路の模型があり、係の方が模型実演をしながら、放水路の役割や効果をより解りやすく説明して下さいました。改めて、この施設の巨大さ、建設の必要性を感じました。そんな壮大な施設がこの地下に眠っているのかと思うとワクワクする気持ちを押さえずにはいられませんでした。


見えない地下での素晴らしき働きを目にすることができる瞬間に心躍らせながら、いざ地下へ。
116段もの階段を降りたその先には、張りつめた静寂感、圧巻の巨大空間はまさに神秘的な【地下神殿】でした。

長さ177m、幅78m、高さ18mに及ぶ巨大水槽。その柱には、色が変色している箇所があり、実際にそこまで水が貯められたことが推測されました。 今、自分が立っているこの場所が水害から多くの人命・被害を救っているかと思うと緊張を覚えました。と同時にこの巨大空間に、そっと心の中で“ありがとう”と思いながら、地上へ。
なかなかできない体験に充実した気持ちでした。今回は、【地下神殿コース】での見学でしたが他にもコースがあり、更に国土交通省の新たな挑戦として【8つのパワーアップ計画】が始動されることを知り、また、見学に来てみたいと感じました。
さて、ところ変わって【迎賓館赤坂離宮】へ。
しかし、今回は時間の関係上、残念ながら庭園のみの見学になってしまいました。

迎賓館は1909年に「ネオ・バロック様式」で造られた日本で唯一の宮殿建築物で、正門・本館・噴水など国宝に認定されていて、細部に施された伝統の技には長い歴史を感じました。
世界各国の国王や大統領・首相などを迎えたり、主要国首脳会議など国際会議の場として使用されたりしているこの場所で、どうか世界の平和が守られますようにと願いながら、迎賓館をあとにしました。
昨今、地震・ゲリラ豪雨・山火事・戦争など様々な災害や出来事に考えさせられますが、今回の研修会を通し、首都圏外郭放水路では、最先端の技術を体感し、命の大切さ、命を守ることの大切さを学びました。また、迎賓館では伝統や文化を肌で感じ、日々毎日、太陽の光や小鳥のさえずりと共に目が覚め、家族や友達、仲間たちと笑いあえる日々があたり前ではなく、尊いものであることをひしひしと感じました。
今、生かされているこの生命を大切に今自分達にできることを見つめ直していきたいと思いました。
今後もいろいろな活動を通して「明るさNo.1! 仲の良さもNo.1!」をモットーに明大生を全力で応援していきたいと思います。
作成:反保善夫・伸江運営役員