明治大学シェイクスピアプロジェクト第20回公演 『ハムレット-行こう、僕の運命が呼んでいる』 鑑賞報告

明治大学シェイクスピアプロジェクト第20回公演 『ハムレット-行こう、僕の運命が呼んでいる』 鑑賞報告

明治大学駿河台キャンパスアカデミーホールにて、日本最大規模の学生演劇プロジェクトである明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)の第20回公演『ハムレット』が11月4日~6日、全5回上演されました。

写真提供:明治大学シェイクスピアプロジェクト

『ハムレット』は全5幕からなり、デンマークの王子ハムレットが、父を殺して母を妃とした叔父に復讐する物語です。

「生きるか死ぬか、それが問題なのだ」
ハムレットの言葉で物語は始まります。
叔父に父を毒殺され、母をも奪われ、悩み続けた結果、「狂気」という鎧をまとい、恋仲のオフィーリアまでも遠ざけ、最期は自分の信じた道を貫き、復讐を果たすハムレット。
悲しい中にも「気高く」生きる姿が力強く表現されています。

シェイクスピアの数ある戯曲の中でも4大悲劇の一つとされ、最長の作品でもある『ハムレット』をMSPはどのように創り出していったのか…。

制作部による運営に関する幅広い活動。
翻訳チーム・コラプターズによる、とことんこだわった語呂合わせや掛け合いの台詞。
音響部の出すリアルな風の音や役者の声。
照明部がこだわり取り入れた街灯の照らす光。
映像スチール部が撮った、パンフレットの中の全員の生き生きした顔。
舞台美術部による大がかりな設営や小道具。
キャストが最大限に活かされるよう、衣装部が一から制作した衣裳とこだわりのメイキャップ。
死神として奏でる音楽部の生演奏。
演出助手部の細かな演出。
舞台監督補佐による舞台美術の大胆な演出。
そしてキャストの長台詞や魂がこもった演技。

細分化された部のひとりひとりの情熱と責任からこの舞台は成り立っているのです。

写真提供:明治大学シェイクスピアプロジェクト

総勢230名のスタッフが膨大な時間とエネルギーをかけて見事に完成させ、我々をシェイクスピアの世界に誘ってくれたことに最大の拍手を!

写真提供:明治大学シェイクスピアプロジェクト

私たち埼玉県東部地区父母会とご縁のあるMSP。
引き続きこれからの活躍を応援していきます。
(Y)

明治大学シェイクスピアプロジェクトHP
https://www.isc.meiji.ac.jp/~bunpro/index.html