2022 年父母就職講演会のご報告

2022 年父母就職講演会のご報告

10月15日(土)に開催された就職講演会に、東京都西部地区の運営役員11名で参加してきました。当日は11時に駿河台キャンパス・アカデミーコモンに集合し、首都圏11地区運営役員の皆さんで同じお弁当を頂いた後、12時過ぎには各地区に割り振られた持ち場につき、ご来場くださいました一般ご父母の誘導にあたりました。
本講演会は、連合父母会、首都圏11地区父母会の共催にて、対面参加とZoomウェビナーのハイブリッド方式で開催されました。今回はオンライン参加者が全体の7割を占め、対面会場の参加者はおよそ100名でした。

対面会場の駿河台キャンパス・アカデミーコモン

開催にあたり、首都圏11地区父母会連絡会座長を務める東京都南部地区父母会長から「①学生支援 ②大学との架け橋 ③父母に明治大学を『第2の母校』にしてほしい」との父母会の活動方針が改めて示され、「わが子の就職で肩の荷が下りると思う一方、淋しさも感じると思うが、同じ明大生の父母として各地区で楽しく活動に参加してもらいたい」とのお話がありました。
そのあと、大六野耕作学長から、ご自身の就職活動時の経験を含め「自分の時はオイルショックで、明治大学でも一部上場企業への就職は困難だった。現在もコロナやウクライナ侵攻等で世界が不安定な中、先行きが不安で複雑な状況で解決の見通しも立たない。この状況をどのように生き抜いていくのか、対応力が重要。大学ではそのために必要な学問・知識・スキル・経験を提供したい」と、ご挨拶いただきました。

大六野学長からのご挨拶

第一部は、東洋経済新報社編集局の記者・編集委員で明大OBでもある田宮寛之氏から、「就職活動と企業の採用動向について」と題したご講演をいただきました。
「就職活動の際に親がやってはいけないこと、やるべきこと」「今、学生がやるべきこと」について、田宮氏は「親は、“どこでもいいからまずは内定を“と言いがちだが、簡単に内定が取れる企業はブラック企業が多い。就職後に転職することは難しくないが、短期間で転職すると忍耐力がないのではないかと思われ、マイナス材料になるので注意が必要。親が知らない企業でも優良企業は沢山あるので、まずは内定を獲得したことを褒め、そのうえで会社を調べてから、必要に応じて、親としての意見を伝えることが大切」、「親世代の就職活動とは状況が大きく異なる中、自身の就職活動時の経験を話すのではなく、自分の仕事についての経験を話すことで、実際の仕事の面白さや達成感等を学生は知ることができ、自分事として判断する範囲が広がる」とのアドバイスがあり、ご父母の皆さんは熱心にメモを取っていました。

東洋経済新報社・田宮寛之氏による講演の模様

第二部は、文系と理系に会場が分かれ、それぞれ今年内定を得た学生4名が自分の就職活動時の経験等の生の声を語ってくれました。
「どのような就活を行ってきましたか?(開始時期・選択軸・最終決断した経緯、決め手・役に立った情報、アイテム等)」「コロナ禍での就活はどうでしたか?(オンライン面接・対面面接等の活動例、工夫したこと)」「就職について家族と相談しましたか?」等の質問に対し、学生たちはそれぞれの実体験を、飾らず話していました。ご父母の皆さんは学生の感覚との違いや、今どきの就職に対する認識を新たにされていたようでした。
内定者の方々は、全員とてもしっかりされていて、自分たちの信念を持ちつつ、真摯に就職活動に臨み、計画的に、周到な準備をされていた様子が伝わってきて、とても感心しました。「明大生、頑張ってる!」と感じられた時間でした。

理系会場の様子

以前の本講演会は、参加者が1,700名を超えることもあったそうです。しかし、「就職の明治」と言われる手厚いフォローがあること、人手不足による売り手市場が最近続いていること等を背景に、ご父母も安心して就職活動を応援できる環境に変化したことで参加者は減少してきている、と就職キャリア支援事務室では分析していました。
それでも、今の時代の企業選びと自分の磨き方、親の関わり方について、知っているのと知らないのとでは大違い。私たちにとって、有意義な情報収集の場になったと感じました。このような場を提供していただきました大学関係者の皆様、連合父母会・首都圏11地区運営役員の皆様、本当にありがとうございました。ご父母の皆さん、これからも明治大学に学ぶ学生たちを、一緒に応援していきましょう。

講演会終了後、東京都5地区父母会役員の皆様と