応援団第71回定期演奏会のご報告

応援団第71回定期演奏会のご報告

師走の肌寒い空気が漂う2023年12月18日(月)、府中の森芸術劇場どりーむホールに、開演を待ちわびる大勢の観客が長い列を作りました。1年間の応援団活動の集大成として、応援団吹奏楽部、バトン・チアリーディング部による「第71回定期演奏会」が行われました。

府中の森芸術劇場
開演を待つ長い列

この定期演奏会は、応援指導班主体の「紫紺の集い」(12月1日(金)開催済)と17年ぶりに分離開催されるもので、1年を通して体育会各部の応援に全力を尽くしてきた応援団を、東京都西部地区父母会として応援するため、ご希望者に入場チケット(一般¥2,500)をプレゼントさせていただきました。暑い日も、寒い日も、様々な大会やイベントに駆けつけてくれた応援団。普段は体育会各部の応援やイベントでの盛り上げ役ですが、この日ばかりは自分たちが主役です。ご父母や学生たちの中には、いつしか応援団と一緒に応援することに歓びを感じる方々も多く、平日の夕方開催にも関わらず、熱心な応援団ファンでホールの席は埋め尽くされました。定期演奏会は、プログラムが3部に分かれており、一度に複数の内容が楽しめる盛りだくさんの演奏会です。

ホール入口付近の様子
手作りの看板
クリスマスで彩られた会場の一角で、東京都西部地区受付

第1部は 吹奏楽部ステージです。「明治大学校歌」のシンフォニックアレンジバージョン「Salute to MEIJI」を皮切りに大迫力の演奏が始まりました。美しいメロディーに酔いしれ、生演奏の迫力に唯々圧倒されるばかりです。特に常任指揮者の石津成人先生によるミュージカル「レ・ミゼラブル」のハイライトは、まるで本物のミュージカルが目に浮かぶような圧巻の演奏でした。チア曲メドレーでは、本年度の野球応援に使用された「恋愛レボリューション21」を始めとするおなじみの4曲を披露。チアの皆さんも参加し、野球応援を彷彿とさせるものでした。またクリスマスが近いということで、「We Wish You a Merry Christmas」の演奏もクリスマスの雰囲気と共に楽しめました。
ここで30分間の休憩に入ります。そこでも観客を楽しませるアイデアがいっぱいでした。「応援団」と「チアリーディング」のそれぞれの1日という寸劇では、毎日皆さんが練習に明け暮れ、疲れて帰ったらすぐに寝てしまう、といった日々の生活も垣間見ることができました。

第2部はチアリーディングステージです。まずは、ステージ企画補佐の3年生が作成した「ステ補佐ナンバー」です。63名のJESTERSのみなさんが繰り広げるダンスは、どれも華やかでキラキラ眩しく、見ている観客も自然と手拍子をし、会場にいる誰もが笑顔になりました。次は、8月に参加したUSA大会にて披露した曲です。「GRITTERS」「Sparkles」「Ace!!」に分かれてそれぞれ力強く、また同時に笑顔で踊ってくれました。笑顔の裏には、大会に向けて血と汗の滲むような努力の積み重ねがあったことでしょう。そして、12月3日(日)に国立競技場で行われたラグビー明早戦のハーフタイムに披露した「輝き出して走ってく」も、目の前で披露してくれました。ラグビーの時は遠くてはっきり見えなかった部分もよく分かり、この曲に込められた思いを全員で体現していました。彼女たちのキレのあるダンス、躍動感、スピード感、素敵な笑顔と息の合った動き、高く飛ぶ人・支える人・持ち上げる人のチームワークは、まさにチアリーディングの醍醐味であり、あまりにも高く飛ぶ姿は、スリルすら感じさせるほどの100点満点の演技でした。

ラグビー明早戦(@国立競技場)でのチアリーディング演技

第3部はマーチング・ドリルステージです。ステージいっぱいに演奏しながら動き回るドリルステージでは、曲ごとにフォーメーションが変わり、一糸乱れぬ鮮やかな隊列で、演奏も素晴らしく見応え十分です。皆さんが知っているAdoの「新時代」では、チアとのコラボで会場を盛り上げてくれました。他にも「炎」「残酷な天使のテーゼ」など馴染みある曲で観客を魅了し、会場の盛り上がりも最高潮に達しました。

観客を魅了したドリル演奏(応援団インスタグラムより写真転載)

チームワーク抜群の彼らですが、残念ながら各パートの4年生にとっては最後の舞台です。「コロナ禍でオンラインでしか練習が出来ない時もあったけど、最後までついてきてくれてありがとう」という後輩たちへのメッセージに、私たち観客も胸が熱くなりました。下級生はその背中を見て、伝統を受け継いでいくことでしょう。

3パート一体で繰り広げられた大迫力のパフォーマンス(応援団Xより写真転載)

最後にアンコールの形で、吹奏楽部、バトン・チアリーディング部、応援指導班による「野球応援必勝メドレー」が始まりました。目の前で繰り広げられる三位一体のコラボは心が躍り、観客は用意していた紫紺のタオルを振り回し、ステージと観客が一体となりました。

練習風景や実際の応援風景をビデオで流してくれた演出は、彼らの活動を理解するのにとても分かりやすく、また映像を見ると影の努力がいかに大変かを知ることができました。全てを終え、ホールの外で家族や友人から労いの言葉を多くかけられていた彼らの顔は、やりきった充実感と重圧から解放された安堵感で、とてもキラキラと輝いていました。
本当に素晴らしいステージをありがとうございました。
また、ご参加くださったご父母の皆さま、一緒にステージを盛り上げていただき、ありがとうございました。

終演後も熱冷めやらぬ当父母会運営役員