「2021年度 オンライン学生・父母交流会」実施報告 ~人生はスパイシー、でも明日があるさ~

「2021年度 オンライン学生・父母交流会」実施報告 ~人生はスパイシー、でも明日があるさ~

私たちの生活は、コロナ禍が続く中、何かと不自由でストレスを感じることが多くなりました。今回2回目となる学生・父母交流会は、コロナ禍の心理を学び、今後も夢や希望を持ち進んでいけるよう、今の時代を生き抜くためにどうしたらよいか、講師の先生をお招きして学生とご父母16人が参加し一緒にみんなで学びました。

1.日 時
2021年11月6日(土) 17:00~18:30

2.講 話
「コロナ禍の心理 ~助けられ上手のすすめ~ 」
講師 石隈利紀先生 東京成徳大学大学院心理学研究科長・教授、筑波大学名誉教授

3.講話内容
1)コロナ禍における心理
2)コロナ禍における学生時代
3)レジリエンスの活用でサバイバル
4)助けられ上手のすすめ

4.質疑(対話の時間)
学生やご父母からの質問と先生からの助言をご紹介します。

質問1
この環境下で節目をつくってあげたい、環境を変えさせてあげたいとこの年末に子どもを帰省させることを考えている。その際、気の効いたことばかけをしたいと思っているが助言を頂きたい。
助言
・説教をしない。子ども達は、普段東京で頑張っている。コロナ禍で目に見えないところで頑張っているので「お疲れ様」、「ゆっくり寝よう」。
・頑張っていることを聞いてあげる。 記念日は大事である。
・ふるさとは大事。帰るところがあることは良いこと。

質問2
息子は普段から内向きだが、コロナ禍で精神的な負担を感じているようだが親がしてあげられることについてアドバイスを頂きたい。
助言
・しんどいことをわかってあげる。さりげない会話を大事にする。

質問3
子ども達のなりたい職業として公務員が一位になったと聞いて、将来、夢を見てもよいということを伝えていくためにどう働きかけたらよいのか。
助言
・夢はいろいろあっていい。
・なりたい職業の理由が人それぞれにある。「どんな公務員になりたいの」、「なぜなりたいの」、「どうしてそれをやりたいの」と聞く。

質問4
収束してもコロナ以前にもどれない。子ども達の心理や価値観も変わっていく。今後は古い考えではいけないと思う。就職活動を行う子ども達の心理や親としてどう子ども達にアドバイスを行ったらよいか。
助言
・最初に選んだ就職先がすべてはなく、「自分はこんなことができる」、「明治大ではこんな勉強した、経験した」、「最初の会社でこんな経験をした」を言える人生だとチャンスはたくさん来ると思う。
・これから40年以上働いて行くにはいろいろある。親が経験したことを自由に話してほしい。
・変化の激しい時代にてアドバイスというより一緒に考えていくことが大事。
・最後は子供が決める。「親は子どもを見捨てない。子どもは希望を捨てない」。「どんなことがあっても親は応援してあげるぞ」と言ってもらえると子どもは大丈夫。

質問5
レジリエンスの視点から前向きにのりきっていけるために、物の見方や考え方で大切にしてほしいことについてアドバイスをお願いしたい。
助言
・努力は裏切らないと言われているが、時には裏切られる事がある。努力の他に「運」もあるので、自分を責めずに「人生はスパイシー」と受け止め、卑屈にならずに前を向いて考える。
人生はスパイシーは(山海嘉之先生の言葉)
・努力と運の両方がある。明治大には入れたことは、家族の支援があったこと、学力があったことや先生との出会いがよかった等それは運がいい。それと自分の頑張り。
・運が味方にならない時は自分を責めないで。明日違う風が吹く。運を味方に前 きになること。
・しかし、ポジティブでなければいけないということではなく、無理して前向きになる必要はない。ただ、家族が支援していることだけでラッキーだと思っていい、よいスタートだと思って下さい。

5.おわりに
今回の交流会では、東京にいる子ども達と一緒に、コロナ禍における心理や助けられ・助け上手について多くの学びと気づきがありました。その学びをそれぞれのこれからの生活、子どもとの関り、夢の実現に活かすことができればと思います。

沖縄県父母会長 安里恒男