MSP観劇後記 ~とっても「お気に召」しました~ 第3弾

MSP観劇後記 ~とっても「お気に召」しました~ 第3弾

MSPインタビュー企画も最終回の第3弾になりました。
第3弾では観劇後に改めて凄さを知る「舞台上」の皆さん、『キャスト』『楽器隊』の活動をお伝えします。

公演中、舞台で輝いているのは『キャスト』の皆さんです。
5月に1次オーディションがありキャストが決まり、6月の2次オーディションでそれぞれの役が決まります。その後顔合わせ、ここ体育会?というような基礎トレーニング、本読み、更にはプロによる滑舌や立ち回り、踊りなど稽古を重ねます。最もきついのは8月とのことで、夏休み返上で、恒例のエアロビ(これが本格的なんです!筋肉痛地獄だそうです)から稽古がスタートし、柔軟、筋トレ、発声、場練習…10時~17時までびっしり、厳しくも楽しい連日の稽古。この濃密なスケジュールにより学年の壁も超え、毎年唯一の一座になるそうです。歌やダンスも含め個性ある役を全員が見事に演じ切り笑いも感動も呼んでいました。
公演の後のキャストの皆さんによるお見送り、とてもうれしい気持ちになります。お疲れ様でした。

場面の盛り上がりに欠かせないのがBGMです。『楽器隊』が舞台上の生演奏で担います。
楽器隊もオーディションで選ばれし奏者たちです。作品のイメージに合う楽器が毎年使われていて、今回は例年定番の楽器(弦・管)以外に、カホン(打楽器)や、レスリングシーンのギター、コメディシーンでのオーボエが効果的に使われていたのが印象的でした。
これらの作曲も全て学生が担当しますので、それは見事なものです。当日は舞台に馴染む衣装を着用し演奏しますので、台詞のないキャストといったところでしょう。

千秋楽には、『演出』と『プロデューサー』によるご挨拶があります。
大勢のお客様を前にしてマイクを持ち自然に湧き上がる感情とともにお話される姿には胸を打たれます。
大役のプレッシャーを抱えつつも、何か月も、もがいて悩んで乗り越えた先のこの千秋楽で大きな拍手に包まれる瞬間は、人生で誰もが経験できることではありませんので、かけがえのない宝物ですね。

まだまだお伝えしきれないこともたくさんありますが、神奈川県東部地区父母会は毎年新しいMSPを「知る」ことでこれからも応援してまいります。

全部署のコラボレーションが、毎回私たちに感動をもたらしてくれる、明治大学シェイクスピアプロジェクト。
来年の演目も今から楽しみです!