父母就職講演会のご報告
10月13日(日)、父母就職講演会が駿河台キャンパス アカデミーコモンにて対面・オンライン配信のハイブリッド方式にて開催されました。
この講演会の参加は*1年生および2年生の父母が全体の半数を占めており、父母の就職活動(以下、就活)に対する意識と関心の高さがうかがえました。
*今年度より対象学年制限を緩和し実施
講演会は2部構成で実施されました。
第1部
東洋経済新報社編集局の田宮 寛之様(明治大学OB)より、ご自身の経歴と近年の企業の採用動向について、6つのテーマに沿って講演いただきました。
1.最近の就活事情
2.親がやってはいけないこと、やるべきこと
3.今、学生がやるべきこと
4.就活塾に要注意
5.ブラック企業の見分け方
6.無名でもすごい超優良企業とは
近年の就活の傾向として、売り手市場であり、焦る必要はないものの、学生にとっては決して楽ではなく負荷も高いとの話からスタートしました。
要点を整理しますと、以下のとおりです。
・負担になる要因は活動の早期化、長期化、複線化
・周囲の適切なサポートが必要
・親は他者と比較してはいけない、就活資金の支援でサポートを
・インターンシップからの内定、採用が増えている
・簡単に内定を出す企業、離職率が高い企業には要注意
・無名であっても優良企業があるため、企業研究が必要
今回優良企業として紹介された世界最大の半導体製造装置メーカーの1社は、明治大学OBがCEO(最高経営責任者)であり、売上1兆円規模の超優良企業でした。明治大学生の採用実績もあるとの嬉しい話もありました。
第2部
文系・理系別に以下のセッションが開催されました。
1.企業の採用活動の流れと就職支援行事の紹介
2.内定学生による就職活動体験報告
3.質疑応答
明治大学キャリアセンター西川様より近年の就活動向について、以下のお話をいただきました。
・有効求人倍率は1.75倍と売り手市場であるものの、大企業においては例年と変わらず狭き門(有効求人倍率は0.34倍)であること
・内定者の約7割がインターン参加企業から内定をもらっていること
・就職に力を入れている大学ランキングでは明治大学は14年連続1位であること
・就活中の学生は経済面で困窮するため、経済的なサポートが必要であること
・SPI対策であれこれ参考にして中途半端に対策するのではなく、参考書を1つ完璧にやりきるのがベストであること
学生からは就活の開始時期、インターンシップの参加有無、役立った就活情報、就活の軸、家族との関わり方など様々な体験報告が共有されました。
・キャリアセンターやM-Career(明治大学キャリアセンターが発信する情報サイト)の手厚いサポートが役立った
・不合格の連続で焦りと将来への不安に押しつぶされそうになりながらも自分に合った企業から内定を受け取ることができた
・ES(エントリーシート)添削アプリが有効であった
・10社、20社とインターンに参加して企業の雰囲気や社員の人柄などを事前に把握したことは有意義であった
・オンライン面接、録画面接など活動時の環境整備の重要さを痛感した
例)自宅のネットワーク環境や集中して静かに面接を受けられる室内環境の整備等
最後に質疑応答を経て、盛会にてセミナーを終了いたしました。
まとめ
本講演会は、親としての在り方を学ぶ貴重な機会でした。過干渉せず、求められたときに適切なアドバイスをする後方支援のスタンスが望ましいこと、また、“就活中は、先の見えない真っ黒なトンネルの中にいる様だった”という内定学生のコメントが印象的でした。
学生にとって孤独になりがちな就職活動に対し、私たち父母は身近な理解者として精神的な支えとなれることを心がけたいですね。
(Miz)