「第22回首都圏6地区協議会」参加報告

「第22回首都圏6地区協議会」参加報告

2025年9月20日(土)アパホテル&リゾート横浜ベイタワーにて、第22回首都圏6地区協議会が開催されました。
「首都圏6地区協議会」は、全国57の地区父母会のうち、神奈川県東部地区、神奈川県西部地区、千葉県東部地区、千葉県西部地区、埼玉県東部地区、埼玉県西部地区の6地区の父母会が1年に1回合同で開催する会議です。
協議会では、大学や連合父母会からの近況報告、各地区で行われている活動についての情報交換や意見交換が行われました。
また、学生団体を招いてのパフォーマンス披露もあり、非常に有意義で楽しい一日となりました。

◆ 第1部【大学及び連合父母会より近況報告】

<大学の近況報告>
明治大学副学長 浜本 牧子 先生
*自己紹介
総合政策担当副学長、農学部教授、専門は応用微生物学。
現在の研究テーマは、海洋酵母が生産する希少カロテノイドの生理機能解析、海洋酵母のフェノール代謝系機能の解析、および分裂酵母の脂質代謝系機能解析に取り組んでいる。
*教育環境
2031年に創立150周年を迎える明治大学は、約33,000名の学生が在籍する大規模総合大学。2022年4月に和泉ラーニングスクエア、2025年4月に生田センターフォレストが稼働し、学生の主体的な学びと交流の場を提供している。
*キャリア支援
高校への進路指導アンケートで「就職に力を入れている大学」として15年連続で1位の評価をいただいた。大学では年間約2万件もの個別相談があり、就職エージェントに委託せず大学独自で支援を行っている。
*海外留学
現在2,000名を超える学生が海外留学をしている。大学として助成金(返還不要)や留学期間を在学期間へ算入する(4年間で卒業が可能)などの支援を行っている。2027年度からは、近年の円安や物価高騰へ対応すべく経済支援(助成金額・対象範囲の拡大)を行う予定である。
*教育改革
2025年4月に起業・スタートアップ支援室を開設し、起業家を目指す学生を支援している。
また、2026年度からは、所属学部とは異なる他分野の講義を受講できる副専攻プログラムの導入を予定している。
*150周年記念事業
・山の上ホテル
2024年11月に取得した山の上ホテルは、ホテル機能を継続しつつ、学生支援や地域連携機能での利活用を(検討している。
・駿河台キャンパス総合施設整備計画「SURUGADAI 6.0」
14年間の長期事業として計画を策定。老朽化した施設の建て替えや中野キャンパスの全機関を駿河台へ移転する予定。
・「紫紺の襷プロジェクト ~Mの輝きを再び~」
明治大学競走部駅伝部門への支援を強化し、2032年1月の箱根駅伝優勝を目指すプロジェクトが始動している。

連合父母会副会長 岡田 啓司 様より連合父母会の活動について報告がありました。
*連合父母会について
・現在、国内57地区に加え、海外に4つの国に父母会がある。
・2025年度のスローガンは「輝く一歩、ともに」。
・年間の予算規模は約4億円。主に学生や地区への助成、広報関係に充てられている。
*課題
・父母懇談会の出席率は年々減少している。1978年度が20.8%に対して2025年度は6.6%で、特にコロナ禍以降、出席者が減少している。
・以前は成績通知表配布と個別面談が大きな集客要因であったが、現在は電子化されており、集客要因ではなくなった。
*事業と活動
・父母交流会
2025年度で21回目の開催を迎える。内容は学生パフォーマンスや施設開放が中心だが、開催当初とほとんど変わっておらず、リニューアルの検討が必要な時期にきている。
・地区協議会
現在、全国12地区で開催している。父母会活動の活性化や親睦が目的だが、役員への負荷や経済的な負担増が課題となっている。
*地区活動への運営支援
・役員に向けた情報共有として、父母会役員ページからマニュアルや各種申請書類のダウンロード、会議日程の確認が可能である。
・コンプライアンス遵守の観点から、会員名簿などの個人情報の厳重な管理と肖像権尊重(写真掲載時の本人同意)が求められている。
・父母会広報誌「暁の鐘」では、2025年6月号から「めいじろう探訪記」がスタートし、各地区の活動や地域情報の発信を行っている。

◆ 第2部【グループセッション及び発表】

15のテーブルに分かれ、父母会の役割である「大学と父母とを結ぶ架け橋」の強化に向けて、今後どのような取り組みを行った方がよいか、テーブル内で議論し、各テーブルの代表者が発表を行いました。
<主な発表内容>
・会員参加行事のご案内方法改善
 HPやLINEでのご案内の他、ハガキによるDMを活用してはどうか。ハガキは意外と
 捨てない。併せて、スタンプラリーで景品交換などを行ったら参加者を増やせるのでは
ないか。
・部、サークルの紹介
 普段注目を浴びることが少ない部やサークルについて、もっと会員に知っていただく機会を作ってはどうか。サークルは350以上もあるので、明大祭・生明祭などで候補サークルを見つけて、頑張っている明大生を会員にアピールする。
・地区父母会の事務処理の効率化
 懸け橋の強化にあたり父母会運営委員への負荷が増えることが想定されるので、負荷を
減らすため、父母会内の費用精算方法などの電子化を進めてはどうか。

などの発表がありました。

◆ 第3部【学生パフォーマンス】

学生パフォーマンスとして、「明治大学公認サークル混声合唱団」による歌声が披露されました。
明治大学混声合唱団、通称「明混」は、1950年に明治大学交響楽団合唱部として誕生し、現在では50名ほどの団員が在籍。学内で最大級の音楽団体として、定期演奏会を中心に積極的に活動されています。
この日の曲目は、「瑠璃色の地球」に始まり、「マイ・ウェイ」、楽しいディズニーの楽曲「Can you feel the Love tonight」、「You’ve got a friend in me」、「Try everything」、そして最後は「明治大学校歌」でした。校歌は、ワンフレーズ毎にパート練習し、最後は通しで全員が校歌を熱唱。会場は大いに盛り上がりました。
混声合唱団の今後のイベントですが、12月26日(金)に武蔵野市民文化会館にて第74回定期演奏会を開催されるそうです。
素晴らしい歌声に触れることができるよい機会だと思いますので、皆さまも足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

◆ 懇親会

第22回首都圏6地区協議会の幹事地区である神奈川県東部地区父母会の皆さんによる、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの名曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」の曲に合わせた台詞と演奏パフォーマンスをご披露いただきました。
マイクに向かって一人ひとりオリジナルの台詞を言うたびに、聞いている私達は大盛り上がり。非常に楽しい締めくくりとなりました。

有意義で楽しい機会を準備してくださいました神奈川県東部地区父母会の皆さま、また、素晴らしい歌声を披露してくださいました明治大学混声合唱団の皆さま、本当に有難うございました。

(MM)