MSP「冬物語」を観劇して~ちょっとしたエピソードを添えて~
写真提供:明治大学シェイクスピアプロジェクト
第22回明治大学シェイクスピアプロジェクト「冬物語」が11月7日から9日までの3日間で5公演が行われました。
写真提供:明治大学シェイクスピアプロジェクト冬物語は、シチリアとボヘミアを舞台に、嫉妬に囚われたシチリア王レオンティーズが妻も娘も失ったはずが、時を経て真実が明らかになり、失われた家族が奇跡的に再会し、愛と赦しによって再生する物語です。


写真提供:明治大学シェイクスピアプロジェクト
今回の公演は、前半と後半で悲劇から喜劇に替わる物語にシンクロするように、舞台が作り出す雰囲気や衣装、照明、音響、そして音楽もその世界観を上手く表現していました。そのようなことから前半と後半を対比という形でも楽しめた公演でした。


写真提供:明治大学シェイクスピアプロジェクト
ここで、ちょっとした裏話をご紹介します。劇中で、オートリカスが「ストップ、それは次の曲」と言って楽器隊と絡むシーンがあったことをご記憶されていると思います。これは稽古中、偶然に曲を間違えたところを演出に使えるのではないか?ということで取り入れられたと伺いました。今回の公演は楽器隊が客席に近いことあり、オートリカスのキャラクターと相まって面白いシーンだったと思います。
写真提供:明治大学シェイクスピアプロジェクトまた、会員の中には3日間観劇をしたという人もいて、演者さんの立ち位置や台詞の自由度があるシーンもその違いを楽しめたと聞きました。
埼玉県東部地区父母会では、MSPがアカデミーコモン入りする日に本公演への後押しとして今年もお茶を差し入れいたしました。素晴らしい劇を見せていただき、その一助になれたのなら父母会としても感無量です。
MSP公演を通して、明大生のエネルギー、熱量を大いに感じた観劇となりました。
来年のMSPは第2回公演以来の「マクベス」を再演するとのこと、次の公演が楽しみです。
