【東京都西部地区】第96回東京箱根間往復大学駅伝競走のご報告
令和2年1月2日(木)、3日(金)の両日、私たち東京都西部地区父母会有志は、第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(大手町・箱根間往復 10区間 217.1km)に出場する明治大学体育会競争部選手を沿道から応援いたしました。ここに、その様子をご報告いたします。
快晴の1月2日、内幸町の明治大学応援団応援場所に集結した私たちは、期待と緊張の混じる中、応援団とともに明治大学校歌、応援歌等を間断なく歌い、スタートの時を待ちました。
内幸町の応援
1位集団となって鶴見中継所へ
8時になり、大手町をスタートした選手たちは、第1区、鶴見までの21.3㎞を一団となって走っていきます。第1区走者の3年小袖君は、「声援を力にできた」そうで、中盤まで1位集団を形成する粘りの走りでした。
内幸町で小袖君を見送り、私たちは次の応援場所の保土ヶ谷へ向かいました。その間、タスキは第2区へ。
第2区は、各校エース走者を揃え、“花の2区”と言われる戸塚までの23.1km。第2区走者加藤君は、初めての箱根駅伝で1年生ながら冷静な走りをし、第3区で待つ手嶋君にタスキを繋ぎました。
箱根駅伝の予選会で抜群のスピードを見せた2年手嶋君は、予選会の好調そのままに、順位を上げる快走を見せてくれました。
一方、保土ヶ谷に着いた私たちは、第3区の戸塚中継所に向かって力走する加藤君に声援を送り、すぐさま第4区手前の小田原へ。
小田原では、中継所手前に明治大学校友会により「オ~オ~明治」の横断幕が掲げられたテントが設営され、校友会の大先輩が、マイクを手にCDに合わせて校歌を歌い、また、近づきつつある選手の位置を随時アナウンスしてくれる等、楽しい応援スタイルで盛り上げてくれました。私たちもここに合流させてもらい、神奈川県西部地区等の父母会、校友、そのほか多くの方々と一緒になって第4区走者を待ち受けました。
小田原は応援もユニークです
「金橋コール」の中を疾走する金橋君
第4区の平塚中継所で手嶋君からタスキを受け取った2年の金橋君が近づいてくると、「金橋コール」が沸き起こり、応援は最高潮に。金橋君は小田原中継所までの20.9Kmを堅実に走り切りました。
9位でタスキを受け取った第5区走者の2年鈴木君は、序盤、そして終盤で4人を抜く素晴らしい走り。往路終点箱根・芦ノ湖には5位でフィニッシュし、翌日の復路への明確な道筋をつけてくれました。
翌3日、一点の曇りもない絶好のコンディションの中、選手たちは8時から往路の到着順に芦ノ湖を出発。
明治大学は第6区走者の3年前田君が、トップと5分55秒差でスタートし、足腰への負担の大きい山下りを軽快に走り、5位をキープ。
第7区小田原中継所からは、笑顔でタスキを受け取った4年で主将の阿部君が、平塚までの21.3Kmを従来の記録より36秒早い区間新記録となる1時間1分40秒のタイムで快走し、4位にまで順位を上げます。もちろん区間賞の獲得です。昨年7月のユニバーシアード1万メートルで銀メダルを獲得した阿部君のさすがの走りでした。
この日、私たちは、第8区の平塚中継所に陣取り、阿部君のスパートを見届けた後、大手町に向かいました。
高校の先輩である阿部君からタスキを受け継ぎ、第8区を走った1年の櫛田君。「(戸塚中継所手前の)上りは絶対負けない自信があった。」(レース後のコメント)との言葉どおり力走し、続く第9区は3年の村上君が、昨年より1分も早いタイムで4位を保ちました。
そして、最終の第10区では、4年の河村君が最後まで3位争いを演じる激走。私たちの胸を熱くしてくれました。
河村君は、復路4位、総合6位でゴールテープを切り、その結果、明治大学は5年ぶりに来季の箱根駅伝のシード権を獲得することができました。全10区間中、7区間で新記録が出るスピードレースとなった今大会において、ほとんどの区間でシード権内を保ち続けた選手たちの走りは、まことに見事でありました。
2か月前の11月3日に熱田神宮から伊勢神宮までを走る全日本大学駅伝選手権大会で、ベストの状態で臨めなかった選手たちは、今大会で本来の力を発揮してくれました。
当時、課題はわかっている、次につなげますと落ち着いて話されていた監督の言葉通り、選手たちは「古豪復活」の勇姿を見せてくれました。
全日本駅伝以降、箱根駅伝の予選会、世田谷ハーフマラソン、上尾シティマラソン、冷雨の中の1万メートル記録挑戦競技会等で着実に調子を上げ、その集大成として素晴らしい結果を残してくれた選手たち、そしてその選手を導き、支えた皆様に心から賛辞を送りたいと思います。