~ようこそ福井へ Part1~ 明治大学シェイクスピアプロジェクト福井公演(MSP)と懇親会が開催されました。

~ようこそ福井へ Part1~ 明治大学シェイクスピアプロジェクト福井公演(MSP)と懇親会が開催されました。

9月14日(土)17時から、第21回明治大学シェイクスピアプロジェクト福井公演「沙翁之明治 明治之沙翁」(沙翁は、明治時代のシェイクスピアの呼び名です。)が行われました。本公演は、明治大学父母会創立50周年記念事業のイベントとして開催されました。当初は、石川県七尾市の能登演劇堂での公演が予定されておりましたが、1月1日の能登半島地震の被災のため、会場変更を余儀なくされ、福井県を会場とすることとなった次第です。北陸新幹線福井県延伸のタイミングと、創立者の鯖江藩の矢代操先生の出身地である福井県で開催されたことに、明治大学との深い縁を感じました。
また、2004年に始まった明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)も、20周年を迎えられました。おめでとうございます。このような記念すべき年に、福井にお迎えできることを光栄に思います。

MSPの公演は、今春福井駅前に新しくオープンした「コートヤード・バイ・マリオット福井」1階の「ULO」で行われました。MSPから27名と、明治大学から文学部教授の井上優先生はじめ3名の方が来られました。朝早い北陸新幹線で福井に到着され、午前中には鯖江市の矢代操先生ゆかりの地を尋ねられ、午後からは「ULO」でリハーサルを行いました。公演に向けて頑張って練習をしているMSPの学生さんに、福井県父母会からのお祝いもかねて、冷たいカスタードケーキの差し入れをしました。
また、連合父母会顧問の萩村隆幸様、連合父母会長の尾畑彰一様はじめ5名の方、連携事務室の遠藤英史様、北越協議会からもたくさんの方が、暑い中を福井県までお越しくださいました。福井県父母会からも、20名が参加させていただきました。

MSPのコーディネーターの文学部教授井上優先生の解説をお聞きしながら、シェークスピアの演劇台本のリーディングを聞かせていただきました。まずはじめに、「ジュリアス・シーザー」を坪内逍遥が訳した「自由太刀余波鋭峰(じゆうのたちなごりのきれあじ)」のリーディングを聞きました。明治時代の翻訳の後に、現代語訳で語りがあり、私たちにも分かりやすく、自然にリーディングの世界に入ることができました。活舌がよく、感情のこもった台詞に心を打たれました。「ブルータス、お前もか!」の有名な台詞も出てきて、古代ローマの歴史に思いを馳せました。
次に、音楽監修の学生の方が、劇中曲の演奏をピアノで生演奏してくれました。演劇の中
で使われるとどのような雰囲気になるのかと想像しながら聞きました。最後に、今年のMSP
の11月の本公演演目「お気に召すまま」を訳した「汝所好(すきずき)」の一節のリーディ
ングを聞きました。11月8日~10日に駿河台キャンパスで本公演が行われると、プロデュ
ーサーの学生の方がPRされていました。リーディングだけでも迫力があり、更に音響や照
明や衣装などの舞台演出がなされると、もっと素敵な舞台になるのだろうと思いました。

公演後、同じ会場で、MSPの学生、連合父母会の方、北越協議会の方、福井県父母会で懇親会を開きました。福井に初めて来たという学生さんもいて、福井県の美味しい物をたくさん食べてみたいと話していました。東尋坊や恐竜博物館にも行ってみたいという話も出ました。北陸新幹線福井県延伸で東京との行き来も便利になり、ぜひもう一度福井にゆっくり来てみたいという話も聞きました。福井でしか味わえない物を食べたり、見ることができない珍しい景色を見たりして、ぜひ11月の本公演に向けて練習をがんばってほしいと思いました。次の日15日の公演を控えての短い時間の懇親会でしたが、MSPの学生と父母会との有意義な交流ができたことをうれしく感じました。