MSP福井公演鑑賞&「虎に翼」講演会参加報告
2024年9月14日(土)、連合父母会50周年記念行事の一環として、明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)初の地方公演が福井で開催されました。
富山県父母会では、地元北陸での開催ということで、総勢14名で鑑賞してきました。
今年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸し、福井駅は活気にあふれていました。
西口から広場に出ると、大きな恐竜が出迎えてくれました。この恐竜、動いて、鳴くんですよ。結構、びっくりしました。
MSP福井公演のタイトルは「沙翁之明治 明治之沙翁」となっていました。「沙翁」とは明治時代のシェイクスピアの呼び名で「シェイクスピアの明治時代、明治大学のシェイクスピア」というように掛けたものだそうです。
公演は朗読劇形式で第1部は「自由太刀余波鋭鋒」、第2部は「汝所好」という2部構成となっていました。えっ、読めないって。そうですよね。第1部は「じゆうのたちなごりのきれあじ」、第2部は「すきずき」と読むそうです。でも、意味わからない。そうですよね。第1部は「ジュリアス・シーザー」、第2部は「お気に召すまま」だそうです。2部とも学生さんたちの一生懸命な演技に心を取り込まれてしまいました。特に1部の「ジュリアス・シーザー」では有名なセリフ「ブルタス、汝もかー!」が出て、感動しました。
公演の後は、参加された連合父母会本部、福井県、新潟県の父母会の方々、学生さんたちも交えて、楽しく懇親しました。
翌9月15日(日)は引き続き、ドラマ「虎に翼」で法律監修をされた明治大学村上教授による「日本初の女性弁護士ドラマのモデルとなった三淵嘉子の実像~桂場等一郎と石田和外との接点~」という講演会に参加してきました。こちらも連合父母会50周年記念行事の一環になります。
写真は開演30分前なので空席がありますが、開演時には、ほぼ満員状態でした。
今回の公演は主演の寅ちゃんではなく、重要な脇役である桂場等一郎に焦点を当てた内容でした。桂場等一郎は100%ではないけれども、福井県出身の石田和外さんがモデルだそうです。実は、私、福井県出身なもので非常に親近感がわきました。
ドラマ前半で重要なシーンであった「帝人事件」において、左陪席裁判官であったこと、判決起案をしたことは事実だそうです。また、竹本の櫛団子を食べるシーンが度々ありますが、石田さんも甘党だったそうです。さらに、最高裁判所長官就任時に「裁判官は激流の中に毅然とたつ巌のような姿勢で国民の信頼をつなぐ」というセリフも事実だそうです。
その他、講演ではドラマの裏話や脚本家さんとのやりとりに関する村上教授の愚痴などもあり、非常に楽しかったです。あっという間に講演が終わった感じでした。