【千葉県東部地区父母会】「東京六大学オーケストラ連盟の合同演奏会」の報告(8-10)
過ごしやすい季節となってきましたが、皆様元気にお過ごしでしょうか?
明治大学文化活動支援のため、前回は落研の「リバティー寄席」を見学しました。今回は第2回目として、8月10日(水)に「ティアラこうとう」にて開催された、東京六大学オーケストラ連盟の合同演奏会に行って参りました。
合同演奏会のオーケストラは、東京六大学の名の下に集うオーケストラ団体として、2010年に設立されました。現在のところ、明治大学、東京大学、慶応義塾大学、法政大学の4大学の管弦楽団が参加していますが、年に1回、合同で演奏会を企画しているそうです。
一方、わが明治大学交響楽団の活動の歴史は古く、創設は大正12年(1923)と約90年もの長きにわたり活動を続けています。現在の団員数は200名以上です。
今回のステージでは、そんな熱心な100人以上もの学生達が一生懸命演奏しました。プログラムは ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」、シベリウス 交響詩「フィンランディア」、スメタナ 交響詩「我が祖国」より第二曲「モルダウ」、ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」です。大変難しい楽曲ではありましたが、演奏会では、どの曲もとても芸術的に仕上がっていました。各大学のオーケストラの皆さんは、音楽を通じた交流を目的として合同演奏会に参加していると伺っています。しかし、正直に言うと、アマチュアの大学オーケストラがここまでやるとは思いませんでした。
演奏後に、ムソルグスキーの「展覧会の絵」でコンサートマスターの大役を見事に果たした、明治大学3年生の土屋裕大さんにインタヴューすることが出来ました。土屋さんのお話によると、団員の中には幼少の頃より楽器を練習している人もいれば、大学に入学して初めて楽器を手にとる人もいて様々ということです。因みに土屋さんは4歳でバイオリンを始めたそうです。また、練習は、学業やアルバイト、資格試験、留学準備等とうまく両立させながら苦労しているとのことです。そして何より、オーケストラを楽しみたい、音楽を通じて新しい仲間と楽しい時を過ごしたいというコンセプトのもとで活動しているとおっしゃっていました。
最後に、12月26日の第88回定期演奏会は最終学年(3年生)の楽団員の最後の集大成となるものなので、是非聴きに来て下さいとのメッセージを頂きました。
皆様応援して下さいね。
(感想)
専門家によると、もとはピアノ組曲であるムソルグスキーの「展覧会の絵」は難曲なので、ラヴェルがオーケストラ用に編曲した曲をアマチュアである大学生のオーケストラが芸術的に演奏出来たのなら、そのオケはかなりの腕前だということです。今回、学生達の演奏に接して、大変感動することができました。それに、学生達は真面目で爽やかでとても好感が持てました。
音楽を続ける限り、彼ら彼女らの人生はもっともっと豊かなものになるでしょうね。
花澤、大橋