【神奈川県東部地区父母会】11月10日、黒川農場オープン講座参加報告

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11月10日(土)、黒川農場で行われたオープン講座に父母会有志で参加しました。

 

今年2012年4月にオープンした黒川農場は、「都市と里山」、未来を見据えた都市型農場として創設されたとのこと。田舎の農場の中に建つ超近代的な大学施設は、周辺の風景の中に不思議なコントラストを創り出していました。

当日は、収穫祭も開催されていて、黒川地域の活性化を図る目的で、川崎市、JAセレサも参加されていました。

 

ちなみに黒川農場は、生田キャンパスのある小田急線生田駅から同じく小田急線の黒川駅まで電車で約15分。黒川駅から黒川農場まで徒歩で約20分の場所にあります。

 

リバティアカデミー・オープン講座・黒川農場オープン記念講演会のタイトルは、『台所から世界が見える!食卓の向こう側にある日本と世界の食と農』。講師は榊田みどり(サカキダミドリ)先生。講演会には、近隣住民の方々も多く訪れており、大きな教室は、満席状態でした。

それでは講演の内容を少々ご紹介致します。

 

 

 

■食材よりも手間にお金をかける時代になった。

1975年の日本の国内総食品産業額は約45兆円。2010年には約90兆円に拡大。国内農業生産額は約9兆円→8兆円へと若干の減少。この35年間で食は、手間をお金で買う時代へと変化した。尚、加工食品、外食産業、ジュースや冷凍食品などの原価(いわゆる食材費用)は約3割。うどんやそばなどの粉ものは約1割。加工の安さを求めて海外へ生産工場を移転する食品産業。世界へ広がる農地争奪戦。

 

■「便利」と「安さ」の中で失ったもの=野菜の栄養価は低下

 

■旬がわからなくなったいちご。いちごの旬は5月だが、クリスマスの12月に出回る

参加された方から、TPPや遊休地の問題について質問が出され、食と農の問題の幅広さや難しさを教えられました。おいしくて安全で安心な農と食を守るために我々が出来ることって何なのか?先生のお話をうかがい、気付かされたのは、『農の問題は我々の消費行動の問題である』ということでした。農家の方が作られたおいしい旬の食材を買って、自分で料理を作って食べる生活パターンが日本の農業を救い、環境を守ることにつながるのではと思わされました。

 

 

明治大学黒川農場の研究と挑戦が、未来の食と農と環境に大いに貢献すると確信し、とても頼もしい思いに浸ることが出来た1日でした。

榊田先生、とても有意義で素敵な講演をありがとうございました。

 

 

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