【神奈川県東部地区】第12回神奈川県東西交流会議参加報告

【神奈川県東部地区】第12回神奈川県東西交流会議参加報告

1月25日(土)、冬本来の寒さが戻る中、第12回神奈川県東西交流会議が実施されました。
神奈川県東西交流会議は、当東部地区父母会と西部地区父母会の役員の交流を主な目的として行われています。神奈川県東部地区父母会と西部地区父母会は、神奈川県で父母会が設立された当初はひとつの父母会でした。東西ふたつに分かれた現在でも協力関係を維持し、6月の父母会総会をアカデミーコモンにて同時開催しています。

本年は交流を深める目的に加え、明治大学をよりよく知る機会とすべく、農学部村上周一郎教授のご厚意により生田キャンパスにて講義をしていただきました。
講義のテーマは『エイジングシート-熟成肉製造のための新たなツールの開発』です。
村上教授は明治大学農学部微生物化学研究室で、新しい機能を持つ微生物の有効利用を研究されています。その研究成果のひとつが熟成製造技術の『エイジングシート』です

父母である私たちが明治大学の講義を受けることは、またとない貴重な機会であり、新鮮な体験でもあります。とはいえ理系には縁がなく、三十年ぶりの講義ゆえ、緊張の面持ちで生田校舎内の教室に入りました。村上教授はそんなこちら側の心情を察してか、生田キャンパスと黒川農場の紹介からお話しくださいました

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講義の内容をご紹介します。
『エイジングシート』とは人体に無害な菌を純粋培養させ、その胞子を回収して滅菌処理済みの布に付着、乾燥させたものの名称です。この『エイジングシート』で肉を包み熟成させると、熟成に必要な菌が短期間で増殖します。こうして熟成期間が短縮されれば、腐敗菌が増殖するリスクが軽減されます。
つまり『エイジングシート』の効果により、短期間で安定した発酵熟成肉の製造が誰でも可能になるのです。
講義ではこの他、『エイジングシート』を開発するに至った経緯やドライエイジング法で製造される熟成肉との違い、『エイジングシート』を用いた熟成試験について説明されました。

『エイジングシート』で製造された熟成肉は、現在『発酵熟成肉』の名称でブランディング化されています。『エイジングシート』は、現在『発酵熟成⿂』の製造にも利用されており、お話は今後の展開の⽅向性にも及びました。

講義の後、活発な質疑応答が為され、村上教授の説明のわかりやすさ、講義のテーマの面白さ、聴講した役員の関心の高さが伺えました。

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父母会では明大生の為、父母の皆様の為、明治大学の為に日々活動しておりますが、教授の為の直接的な活動は現在のところありません。さしあたり個人として今すぐできることは、教授を支援するという新たな視点を持つこと、また、講義で得た知識から日常生活の中で熟成肉に関心を持ち、実際に購入したりすることではないかと思いました。小さな一歩、ささやかな貢献から始めたい気持ちです。
村上教授、素晴らしい講義をありがとうございました。

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新しい年になり、神奈川県東部・西部地区父母会とも、本年6月13日(土)の総会に向けて本格的な準備に入りました。総会向けの資料の作成、議事進行の検討、キャンパスツアーの改善等々、より充実した総会を目指して鋭意努力いたします。
今後とも父母会活動にご協力賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

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明治大学神奈川県東部地区父母会
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