【埼玉県西部地区父母会】第10回明治大学シェイクスピアプロジェクト 「ヘンリー四世」(11-9)
シェイクスピアプロジェクトは、明治大学卒の俳優の原田大二郎さんと伴に「明治大学卒業というからにはシェイクスピアを良く知っていると言える学生を作りたい」という構想から始まったそうです。
全学部全学生対象の総合講座として立ち上げ、受講生を中心に毎年1本シェイクスピアを上演し、それは学生芝居に留まらない芝居をという事から、演出、照明、音響等各分野で経験豊富なプロの方にご指導をいただいているそうです。
11月9日土曜日、私たちは記念すべき第10回の公演を見る機会を得られました。埼玉西部から12名がアカデミーコモンで上演を鑑賞させて頂きました。
内容はヘンリー4世という王位継承にまつわる重い内容にもかかわらず、笑いあり涙あり恋愛のドキドキまでもありました。学生たちが生き生きと舞台を駆け抜ける姿はすばらしかったです。長いセリフを滔々と語る姿は、この日を迎えるためにたくさんの努力を重ねた事の証明でした。
私が普段お金を出してチケットを買い鑑賞するプロの舞台とは違って、衣装はきらびやかではなく、舞台も場面ごとに変わることもなく、ましてはシャンデリアが落下するスペクタルも有りませんでした。しかし、学生達の生き生きとした表情、舞台を駆け抜ける躍動感、演じる事を純粋に楽しんでいる姿は、私が遥か昔に忘れてしまった一生懸命に何かに打ち込む若さのエネルギーを感じさせてくれ、それはプロの舞台にも勝るものでした。
もし自分の娘がこの舞台に立っているならばどんなに誇らしく親としての幸せを味わえたでしょうか。
残念ながらその感動は娘からはもらえませんでしたが、同じ明治大学の父母としてこのような舞台を用意してくださった大学に心から感謝いたします。
今回チケットを取るにあたって、舞台には立たずプロジェクトを影で支える制作部の学生もいることを知りました。 彼女達はいつも誠意ある対応をしてくれ安心を与えてくれました。
シェイクスピアプロジェクトに係ったすべての学校関係者、プロスタッフに感謝します。
そして、恵まれたチャンスを自ら手に入れ、たくさんの事を学んだ学生達は、明治大学の学生である事の誇りとプライドを持ってこれからの人生を豊かに歩んで貰いたいと思いました。