【東京都南部地区父母会】第十二回明治大学シェイクスピアプロジェクト「薔薇戦争」観劇報告
平成27年11月吉日
第十二回明治大学シェイクスピアプロジェクト
「薔薇戦争」観劇報告
今回で12回目となる「明治大学シェイクスピアプロジェクト(通称MSP)」が、明治大学アカデミーコモンホールにて、11月13日~15日の3日間 計5回の公演が開催されました。
私たち東京都南部地区父母会は、14日(土)昼の公演を観劇しましたので、報告します。
当日は、雨の中多くの方々にお越しいただき、学生の皆さんが監督をはじめ多くのスタッフの方々に支えられ、素晴らしい舞台になったと感激しました!
熱演ぶりには舞台の中に引き込まれるような気さえしました。
今回見逃された方も 是非、来年の第十三回公演「組曲ミッドサマー・ナイトメア(仮)」をご観劇下さい。
今回の「薔薇戦争」は、第一部「ヘンリー六世」と第二部「リチャード三世」の2部構成となっており、一昨年の「ヘンリー四世」、昨年の「組曲・道化と王冠」に続き、「シェークスピア史劇3作」の完結編となります。観劇時間も約3時間の超大作です!
薔薇戦争とは、ヘンリー六世の王妃マーガレットを主とする「赤薔薇(ランカスター家)」と、後のリチャード三世を生む「白薔薇(ヨーク家)」の対立抗争を描いたものです。
このMSPの凄いところは、当日の迫真の演技は勿論のこと、翻訳、制作・演出、舞台美術、音楽、照明に至るまで、「全て明治大学の現役学生」が行っていることです。今回は140名余りの学生さんが、1年間かけて作り上げたものです。
当日の舞台の裏にはたくさんの学生さんの想いが集結し、演者の台詞の見事さ、衣装の美しさ、照明の巧みさ、そして演者とともに演じている音楽の素晴らしさ、そして、その演劇を影で支えてパンフレット作成からチケット販売・会場整理を行っているのもMSPの皆さんであり、安心して観劇できる環境を整えていただき、会場の皆さまは知らず知らずのうちに物語の中へと引き込まれています。
第一部「ヘンリー六世」は、ヘンリー五世の葬儀の場面から静かに幕開けとなります。
これから何かが起きそうな予感を抱きながら、めまぐるしく登場人物が絡み合い、気がつくと「薔薇戦争」の舞台へ誘われています。
第二部「リチャード三世」では、主人公リチャード三世の苦悩と野心を演者の迫力により、彼の人生を一緒に過ごしている様な、観ている方も心苦しさを味わう、そして最後に開放されたような錯覚さえ覚えてしまいます。
MSPの皆さま、ほんとうにお疲れ様でした。
そして、今年も沢山の感動をありがとうございました。
また、来年を楽しみにしております。