【東京都南部地区】シェイクスピアプロジェクト観劇報告
シェイクスピア没後400年にあたる記念すべき年の「明治大学シェイクスピアプロジェクト(通称MSP)」。今年は13回目を迎え、明治大学アカデミーコモンホールにて、11月11日~13日の3日間 計5回公演が開催されました。
私たち東京都南部地区父母会は、12日(土)昼の公演を観劇しましたので、ご報告いたします。
当日は爽やかな秋晴れの中、たくさんの方々にお越しいただき客席は満員御礼の状態です。開演前から熱気が立ち上っていました。幕が上がるとその熱気はさらにアップ!学生の皆さんが多くの方々に支えられ、素晴らしい舞台を作られたことに大感激しました。
今回のMSPは、シェイクスピアの代表的な作品「夏の夜の夢」と、あまり知られていない「二人の貴公子」という、2つの作品を併せて1つの物語にして2部構成で上演するという、オリジナリティの高いものです。
「夏の夜の夢」は第7回でも上演されたそうですが、それとはまた違った世界が構築されたと思います。また、昨年の歴史劇とはガラッと雰囲気を変え、笑いもいっぱいの喜劇で、3時間盛り上がりました。
このMSPの凄いところは、「全て明治大学の現役大学生」が作り上げていることです。歌って踊ってさらに芝居にと活躍なさっていたキャストの皆さんのみならず、翻訳、制作、演出、舞台美術、音楽、照明にいたるまで、全て学生さんが運営し、約1年かけて作ってきたものです。
また、パンフレット作成やチケット販売・会場整理を行っているのもMSPの皆さんであり、舞台だけでなく、全ての方々の本番に対する緊張感と思いが感じられて、ますます客席全体が舞台への期待感でいっぱいになっていきます。
第1部の「夏の夜の夢」は有名な妖精パックが狂言回しとなって、舞台を縦横無尽に駆け回ります。2組の恋人たちがパックや他の妖精たちにいたずらされながら、うまくまとまるのでしょうか!?というハラハラする展開。
第2部「二人の貴公子」は、2人の貴公子が1人の美しい女性に惹かれてしまい、その運命は!?とまたまたドキドキし、ラストは楽しい劇中劇で締めくくられました。
とにかく楽しく、笑える場面がたくさんで幸せな気分になりました!
MSPの皆様、本当にお疲れ様でした。
終演後はロビーで妖精たちに囲まれ、最後まで“夢の中”のように、良い気分をありがとうございました。
また来年を楽しみにしています!