【千葉県西部地区】第13回明治大学シェイクスピアプロジェクト観劇会報告

【千葉県西部地区】第13回明治大学シェイクスピアプロジェクト観劇会報告

去る11月13日(日)、第13回明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)の最終日公演に千葉県西部地区父母会の会員の父母と役員合わせて約70名で観劇しました。

今年の演目は第一部「夏の夜の夢」、第二部「二人の貴公子」、二部構成での上演でした。「夏の夜の夢」は第7回公演で上演されたことがあり、シェイクスピアの喜劇作品では最もよく知られた作品です。一方「二人の貴公子」はジョン・フレッチャーという後輩作家との共作で書かれた作品で、「夏の夜の夢」の幸福な物語のパロディーとしたような悲劇的な影がありますが、どちらもアテネの公爵シーシアスとアマゾンの女王ピポリタの婚礼の前の物語という共通した背景を基に、合わせて一つにしての上演でした。

出演キャストは当然のこと、プロデュース、演出、コラプターズ(翻訳)、舞台美術、照明、音響から衣装作りといった裏方のスタッフまで、その全てを学生の手で行われています。

妖精“パック”が貴族も職人も妖精もおかまいなしに、あちらこちらでドタバタ騒ぎ。劇中でのコミカルな演技に大爆笑。そして一人の美しい女性エミーリアを巡っての親友同士の貴公子アーサイトとパラモンの対決と決闘、勝者はエミーリアとの結婚、敗者は処刑という、息詰まるような展開。

途中15分の休憩を挟んで素晴らしい3時間でした。最後にプロデューサーの小関優生乃さんと演出の上岡福音さんが挨拶されましたが、感極まって言葉にならない様子にも学生の皆さんの思いが伝わってきました。

引き続き来年以降も明治大学シェイクスピアプロジェクトの成功に期待しています。