【東京都西部地区】「明治大学生田キャンパスツアー」実施のご報告

【東京都西部地区】「明治大学生田キャンパスツアー」実施のご報告

 1月12日(土)に、東京都西部地区父母会役員有志19名で、明治大学生田キャンパスツアーを実施致しました。
 生田キャンパスは、昭和25年に登戸研究所(正式名称:第9陸軍技術研究所)跡地の一部を明治大学が購入し、生田校舎として同年5月に開設したものです。
 生田キャンパスは神奈川県川崎市東部、小田急線生田駅から徒歩約10分の小高い丘に位置しており、理工学部・農学部が主に使用しています。

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    昔は階段だけしかありませんでした
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    やっと登れた

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    今ではエスカレータも設置
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    ようこそ明治大学生田校舎へ

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 今回のツアーの1つの目的は上記登戸研究所資料館及びキャンパス内の史跡を巡る事でした。
 登戸研究所は、旧日本陸軍が秘密戦(防諜:スパイ防止、諜報:スパイ活動、諜略:破壊・撹乱活動及び暗殺、宣伝:人心の誘導)の為の兵器、資材を研究開発するために設置された研究所で、一般にはその存在は秘密にされていました。
 研究所の最盛期の1944年には、敷地11万坪、建物100棟余、技術将校・技術・技手等の幹部所員250名、一般の雇員・工員等を合わせると総勢1,000名に達する大規模な研究所でした。

 この資料館には下記の4つの特徴があります。
①旧日本軍の研究施設をそのまま保存し、活用して資料館にした全国でも唯一の事例です。
②歴史にはほとんど記録されていない秘密戦に焦点を当てた、日本では唯一の資料館です。
③登戸研究所の全貌、各科の活動の概要を、実証的かつ視覚的に展示した唯一無二の常設資料館です。
④元所員の貴重な証言や手記をもとに登戸研究所の史実発掘過程を展示の対象にしています。

受付終了後、レストスペースにて登戸研究所資料館の出来るまでの概要DVDを約30分視聴しました。その後学芸員の案内で各展示室を見学させて頂きました。

 第一展示室では、登戸研究所が設置された歴史的な背景と目的、立地条件、組織の概要、運営体制、他機関との関係、そして戦争の進展とともに研究所の規模と役割が次第に変化していく過程を中心に研究所の全体像(全容)を紹介しています。

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 第二展示室では、登戸研究所第一科を中心に開発が行われた風船爆弾について解説しています。開発要請から完成まで、そしてウイルス兵器を搭載する予定であったことや、飛行の様子等について展示しています。また、風船爆弾以外の研究内容も紹介しています。

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 第三展示室では、生物兵器・毒物・スパイ機材等の研究開発を行った第二科の活動を紹介しています。第二科は、日本陸軍が水面下で行っていた秘密戦を兵器・資材の開発という点で支えました。とりわけ、諜報・諜略活動に関係して、登戸研究所の中でも七三一部隊や中野学校、特務機関、憲兵隊等と最も関係が深かった部署といえます。

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 第四展示室は、偽札製造を行った第三科の活動を中心に紹介しています。大規模な同科は高度な印刷技術を駆使して、偽札や偽造パスポートの製造を行い、とりわけ中国の蒋介石政権の紙幣の偽造に力を注いでいました。偽札の偽造と散布、それが戦局に与えた影響について見ていきます。

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 第五展示室では、日本軍の戦局の悪化に伴う本土決戦体制の構築の流れと、その一つであった登戸研究所の移転の様子を展示しています。また、敗戦・占領政策と登戸研究所の関係や、登戸研究所が資料館として生まれ変わる過程を、高校生や元所員との交流を中心に紹介しています。

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 展示見学終了後はキャンパス内にある、「弾薬庫」「偽札工場跡地」「消火栓」「旧登戸研究所本館前一帯」「動物慰霊碑」等の史跡を見学しました。

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    弾薬庫
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    弾薬庫見学風景

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    陸軍のマーク星印の消火栓
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    動物慰霊碑

     ~参照:明治大学平和教育登戸研究所資料館ガイドブック~

キャンパス内の史跡見学最後に、寒い中説明をして下さった学芸員の方と記念撮影をしました。

キャンパス内の史跡を見学中、冷たい雨がぱらついて冷え切った体を癒してくれたのが、食堂館3階でのランチ!

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 ランチ後、何人かのメンバーは大学ラグビー選手権準決勝応援の為、秩父宮ラグビー場への移動しました。
 お疲れ様でした。

 父母会の皆様を対象とした見学ツアーも企画しご案内させて頂きますので、多数のご参加をお待ち致しております。