2025年度 東京都多摩地区父母会 日帰りバス研修会

2025年度 東京都多摩地区父母会 日帰りバス研修会

「武蔵国の防災と歴史・文化バスツアー」実施報告

3月7日(土)、東京都多摩地区父母会の会員41名で、「武蔵国の防災と歴史・文化バスツアー」と称して、春日部市にある首都圏外郭放水路と、日本一の人形の町である岩槻の人形博物館を訪れました。
当日は、予報では雨でしたが、日付が変わった頃には降ったものの私達の活動を後押ししてくれるかのような青空に!お天気に恵まれた一日となりました。
新宿西口に集合の後、バスに乗車し出発。車内では『江戸以前は現在より遥か東側の埼玉東部に流れていた荒川や、南下して江戸湾に注いでいた利根川を、利根川東遷、荒川西遷という瀬替えにより埼玉東部の洪水地帯を農耕地に変え、水運路の強化、また江戸の町の国土開発の結果、享保期にすでに100万人都市を形成した礎を築いた徳川家康の偉業といった歴史や、都市化による治水対策として首都圏外郭放水路が出来上がるいきさつ』などを勉強。自己紹介タイムでは参加者に研修会の参加理由を語ってもらいましたが、「前から地下神殿に行ってみたかった」という方が男女問わず多数で、関心の高さが伺えました。

途中、道の駅「川口・あんぎょう」に寄りながら、まずは腹ごしらえに昼食は春日部市の古民家で趣のある天下一うどん『味亭』さんへ。味彩御膳をいただきました。お刺身、天ぷら、小鉢と、コシのある美味しいうどんもセットになって、内容が盛り沢山の御膳に舌鼓。お座敷ということもあり、あちらこちらでのんびり話の花が咲いていました。

昼食後はいよいよ首都圏外郭放水路!まずは入口にある地底地下探検ミュージアム「龍Q館」にて簡単な説明の後、調圧水槽「地下神殿」へ。116段の階段を降りるとそこは別世界でした。

この調圧水槽は長さ177m、幅78m、高さ18mにおよぶ巨大水槽です。また長さ7m、幅2m、高さ18m、重さ500tの柱が59本もあり、水槽の天井を支えている光景はまさに地下にそびえる神殿を思わせます。その光景に比べ人間の小ささと、巨大な水槽にもかかわらず定常運転水位が柱のかなり高位置にあり、そこまで水が溜まるほどの降水量があることに自然の驚異を感じました。

また、地中に使い捨て(埋め殺し)にすることの多いトンネルを掘るためのシールドマシンのカッターフェイスが、屋外展示して実際に見ることができるのも地味にうれしいところ。

岩槻へ向かうバスの中では、多摩地域や明治大学に関係するお菓子を楽しみながら明治大学クイズタイム。明治大学への知識を皆で深めました。

岩槻人形博物館では、造られる工程の人形をさわれたり、江戸時代の古今雛などの展示で歴史にふれることができました。また、ちょうど「まちかど雛めぐり」が中心市街地で開催されており、城下町として歴史あるレトロ建築のある町並みを巡ったり、買い物などで周辺散策も楽しみました。

帰りのバスの中では、明大グッズやお菓子が全員に当たるくじ引き大会や、吉祥寺にお店があるトトロクッキー、地元三鷹市のキウイジャム、キウイワインがもらえるジャンケン大会などを行い、大いに盛り上がり、最後まで和気あいあいとした楽しい時間を過ごしました。

今回の研修会では、徳川家康の先見の明と国土開発力の凄さ、それと地下神殿の圧倒的な巨大空間で人間の小ささを感じましたが、その世界最大級の調圧水槽を造ったのもまた人間。自然の営みに比べたら、一人の人間がこの世で活躍できる時間はそんなに長くはないけれど、連綿とした知識や技術で自然に寄り添い、制御しつつ恩恵を享受して、歴史を紡いで現代社会ができているのだ、と人間の素晴らしさに改めて感じ入りました。

皆さんのご協力をいただき、バスツアーを無事終えることができました。企画運営担当の2年生運営委員一同、心から感謝いたします。

また、岩谷春日部市長、埼玉県東部地区父母会の高橋会長、山岸副会長が多摩地区父母会の来訪を聞きつけ、温かくお迎えくださりました。明治大学父母会のご縁を感謝するとともに、今後とも多摩地区は【縁と絆】をモットーに活動してまいります。

〈文:中田〉