【三重県】2017年度総会・懇談会・懇親会
三十で江戸に旅立つ芭蕉なり伊賀で育てし大成の夢
津におりて雷鳴響き耳立てぬ芭蕉のくにの昼の静けさ
池田 功
みなさん、こんにちは。三重県父母会です。
冒頭の二首は、当日お越しいただいた政治経済学部教授の池田功先生に作っていただきました。池田先生は、石川啄木研究の第一人者であられると同時に、ご自身も短歌を詠まれるとのこと。
懇談会の席上にて、
「せっかく三重県にお越しいただいたので、ぜひ、記念のお歌を。」とお願いしたところ、
「う~ん、困ったなあ。でも、せっかくなので、夕方の懇親会までにがんばってみましょう。父母会に来て歌を詠むことなろうとは、人生初めての経験です。」
と快諾いただき、夜の懇親会の席上で披露していただきました。(S)
以下、総会当日(2017/7/4)の模様を文章と写真と俳句にて紹介させていただきます。
2017年明治大学三重県父母会総会は、梅雨前線と平行して日本列島を横断したスピード台風3号と共に幕を開けました。
総会は前年度の総会終わると、即準備が始まる一年がかりの行事です。4月の新年度と共に資料作成、会計書類のまとめ、明治大学広報に折り込むチラシの準備、新入生父母のへの連絡そして会場設営の確認、リハーサル。細かな作業を一致団結、総力をあげて築き上げます。
しかし、前日の天気予報は台風の通過と開催時間が重なります。当日の朝、進路予測を確認すると、珍しいスピード台風で懇親会が終わると台風は通過しているとのこと、予定通りの開催が可能と判断が出来て安心しました。総会は定刻に始まり、滞りなく議事は進み、満場一致の議案承認で閉会しました。
大学父母懇談会に移ります。法学部長の青野先生のご挨拶は、権利自由と独立自治の建学理念を解りやすくお話いただき明治大学への理解が深まりました。また、労働法がご専門とのことから、父母の関心の高い就職に関しても具体的な数字をあげて解りやすくお話頂きました。夏休みに帰省してくる我が子との話が、今から楽しみになるお話でした。
就職キャリア支援事務室からは、地元への就職状況などの情報をいただきメモを取るペンが走りました。学年・学部にわかれての個別懇談は、履修一覧や成績表を挟んで丁寧に時間をかけて行われました。我が子の成長と変化に、父母の胸の内では様々な思いが巡っていたのではないでしょうか。
会場を移して懇親会の部が始まります。懇親会は楽しい時間です。子どもを東京に送り出している親として、話はつきません。大学担当者の皆様も明治大学生を子供に持つ母として、明治大学の卒業生としてお話いただき、共感することがたくさんありました。
三重県父母会は、全日本大学駅伝の沿道応援を活動の一つにしています。6月の予選会を突破した話から、駅伝についての話は盛り上がります。競争部OBの大学担当者が同席と聞くと、記者のような質問や、評論家のような駅伝論が飛び交い11月の伊勢路駅伝応援が待ち遠しくなりました。楽しい時はあっという間に過ぎてしまいます。最後は、明治大学校歌を全員で歌い、エールで散会となりました。
三重県父母会では、多くの父母の方々と有意義な時間を共有できる機会を大切にしています。ぜひ、ご参加ください。来年度の総会でお会いすることを楽しみにしています。(M)
(写真と俳句)
同じ今楽しき旅路夢かける(共作)
南北に長き三重県青葉風(うっしー)
感謝状煌 めく月日流れ星(なでしこ)
感謝状トマト真っ赤に熟しけり(うっしー)
平成のGPSや遠蛙(うっしー)
子の四年親にも四年日日草(うっしー)
雨音をかき消す父の狙いうち(ひまわり)
台風の目さえほころぶ狙いうち(なでしこ)
夏蝶の降臨したる夜の宴(うっしー)
青葡萄紫紺のうたげ弾け飛ぶ(なでしこ)
乾杯の声高らかに夏の夕(ひまわり)
啄木と芭蕉を比べ冷やし酒(うっしー)
水無月の楽しき集い子に感謝(ひまわり)
これよりは紫紺三題花菖蒲(うっしー)
明治の香永遠 に芳 し時計草(なでしこ)
あら不思議紫紺とかぶり茄子光る(ひまわり)