【連合父母会】明治大学グリークラブ第68回定期演奏会の鑑賞報告
2019年12月22日(日)に、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された、明治大学グリークラブの定期演奏会に行ってきました。
この演奏会は、4年生部員の現役最後のステージとなり、一年間の集大成でもあることから、合唱ファンにとって最も期待できるイベントです。しかし、その期待感は、いい意味で裏切られました。
前振りもなく始まる最初の演奏は、詰襟の学生服姿で歌う明治大学校歌ですが、入学式で聴いたものとは全く違う明グリ特別バージョンで、いきなり惹きつけられました。
白ジャケットに着替えての1stステージ「虹の木」は、ピアノ伴奏と共に、男子学生約50名の天井に突き抜けるような迫力で圧倒されました。黒ジャケットに着替えた2ndステージでは、一転して静かな宗教曲アラカルトですが、やさしく響きわたるハミングの上手さには鳥肌が立ちました。再び白ジャケットに着替えた3rdステージでの「ティオの夜の旅」は、難しい歌詞を緩急あるテンポで切れ味良く歌い上げました。そして4thステージでは、胸にコサージュをつけた4年生12人が最前列に並び、組曲「富士山」をダイナミックに歌い上げました。彼らの歌声は、膨らみ、突き抜け、そして優雅に漂う。男声合唱ならではの心地よさを実感できました。
なんといっても、アンコールで最後に歌った「若者たち」は、最前列に並んだ4年生の渾身の歌声が圧巻でした。誰もが歌ったことがある曲ですが、彼らの全身から絞り出すような歌声は、本当に心の奥まで届きました。お決まりの世代交代パターンではありますが、これほどに心を揺さぶられるならば、永遠のワンパターンであってほしいと思えました。
余韻に浸りながらホールに出ると、達成感に満ちた晴れやかな表情の部員にお会いすることができました。明治大学グリークラブのすばらしさを、一人でも多くの御父母にお伝えていくために、これからも応援をしていきます。年の瀬に素晴らし演奏を聴かせて頂きありがとうございました。来年も、あのワンパターンを観られることを楽しみにしています。
2020年度演奏予定
第69回東京六大学合唱連盟定期演奏会
日時:5月2日(土) 会場:府中の森芸術劇場 どりーむホール
第59回明立交歓演奏会
日時:6月20日(土) 会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール
第69回明治大学グリークラブ定期演奏会
日時:12月18日(金) 会場:杉並公会堂 大ホール